都会の真ん中で必要な時だけレンタカーを借りるという人以外、車は生活必需品となっています。
また、普段は必要な時だけレンタカーと考えている人でも、来客用のカースペースは用意しておきたいところでしょう。
今は車を持っていなくても、将来車が必要になることも考えられますし、庭に広い屋根のある場所をもうけておくと、ガーデニングの作業が楽になることもあります。
いろいろとライフプランを考えていくと、やはり将来のどこかのタイミングでカースペースが必要になることが多いものです。
特にお子さんが生まれたり、大きくなってサッカーや野球などを始められると、車での移動が増えますし、同じチームのお子さんを集めて送迎する可能性も出てきます。
だからこそ、家を建てるとき、または家を建てたとき、カースペースは確保しておきたいところです。
カースペースは外構として見ても重要な部分です。
見た目もさることながら、使い勝手もポイントになってきます。
そこで、今回はカースペースを考えたときに、押さえておきたいポイントをご紹介したいと思います。
1: カースペースの広さについて

はじめにカースペースを考えるときに必要なことは、カースペースの広さを決めることです。
家が建っている敷地の面積に対して、カースペースとして確保できるのは、どれくらいの広さまで可能なのかということですね。
確保できる広さがわかれば、
- 現在持っている車の台数
- 現在持っている車の車種
- 現在持っている車のサイズ(長さと幅)
- 道路とカースペースの位置関係
この4つを明確にしてみてください。
紙とペンを用意して、ひとつひとつ書き出してもらうと頭が整理されていくと思います。
概ね標準的なサイズの車を1台駐車するのに必要な広さは、長さ5m30cm、横幅2m50cmと言われていますから、カースペースと道路との幅によっては車がスムーズに出し入れできないこともあるでしょう。
そんな場合には車の出し入れがスムーズに行くように、カースペースの入り口になる部分を拡張することが必要かもしれません。
また、カースペースに
- ガレージ
- カーポート
- カーゲージ
などを設置する場合には、これらのサイズも明確にしておく必要があります。
そして必要な広さを明確にするときには、あなたの家族のライフプランも考慮することを忘れないでください。
- 家族の人数が増えたので、車のサイズが大きくなる
- 車を複数台所有するようになる
- 自転車も一緒に置きたい
敷地に余裕がある場合には、ライフプランを考慮してカースペースの広さを考えるようにしてください。
2: カースペースには機能性が大切です

カースペースを決めるとき、広さの次に大切なのは「機能性」です。
機能性を具体的にお話すると「人と車との動線」と言えるでしょう。
- 車は道路からカースペースへ入れやすいか
- 車はカースペースから道路へ出やすいか
- 塀や門で視界が悪くなり、事故につながらないか
- 車を降りてから玄関まで行き来しやすいか
- 雨の日でも足下がドロドロに汚れないか
- 荷物を両手に持ったままで、玄関まで楽に歩けるか
などなど、人と車との動線は非常に重要なことになります。
日常の生活と密接に関わっていればいるほど、ちょっとしたことがストレスにつながっていきます。
ストレスは不便さを増やし、家の中までも小さなイライラを持ち込ませます。
これではせっかくの楽しく豊かな生活が台無しですよね。
だからこそ、機能性を大切に考えてほしいのです。
人と車の動線以外にも、カースペースのフロアが土のままだと、毎日車を動かすことでタイヤの部分の土が削れてきます。
土が削れると雨水が溜まりやすくなり、土がゆるんでぬかるみになることもあります。

車に乗るとき、降りるとき、その度に足は泥で汚れますし、車の中にも泥が上がることになります。
土が乾いているときでも、土が削れていると細かい土が靴底について車や玄関に入りますから、衛生的にも心配な状態になることでしょう。
このようなことも、機能面を考えることで
- フロアをコンクリートにする
- フロアにレンガを敷く
- フロアに石やタイルを敷く
- フロアに枕木を敷く
といった方法で、より快適な状態にすることができます。
カースペースは毎日使うことが多いですし、雨の日にこそ車を使うことも多いですから、機能面を無視しないでください。
3: カースペースのデザインについて

デザインには大きく分けて3つあります。
カースペースの広さと機能面から、あなたの暮らしにぴったりなデザインを選んでください。
(1)ガレージ

物置と兼用されることもあるガレージタイプです。
屋根や壁、表側にはシャッターもありますから、防犯性も高いです。
雨や風から車を守れますし、雨に濡れると困るようなものを置いておくなど、車を置く以外に使い方もできます。
ガレージタイプは、家のイメージに大きな影響を与えます。
家のデザインと合わせたものを選びたいですね。
(2)オープン

シャッターなどがなく、カーポート屋根だけをつけたタイプです。
乗り降りもしやすいですし、シャッターを開け閉めする必要もありません。
フロア材にこだわると、おしゃれなカフェの駐車場みたいにもできます。
(3)庭の一部に

カースペースを庭の一部にしてしまうタイプです。
ガーデニングが趣味の方には、とてもうれしいタイプかもしれませんね。
車を花がいっぱい咲いている庭の真ん中に置いておく。
家から見ても、外から見ても、海外のおしゃれな家のような雰囲気を感じられることでしょう。
「今はまだ車はいらない」という場合でも、このような形でカースペースを確保しておくと、車が必要になったときに苦労することがありません。
また、来客があったときにも、スムーズ、スマートに車を置いてもらえます。
すべてのデザインに共通して言えることですが、カースペースを考えるときには、デザインと共にガスや水道、排水溝などの位置も確認しておきましょう。
- 車を動かさないと水道の検針ができない。
- 排水溝の蓋の上にタイヤがあるので滑りやすい。
- ガスのメーターが見えにくいので、検査のたびに車を動かすことになる。
ちょっとしたことですが、毎回となると「めんどうだなぁ」となります。
せっかくストレスなく居られる我が家なのですから、こんな小さなストレス要因もゼロにしておきたいところ。
カースペースを考えるときには、設計段階で「メーターはないか」など、注意しておくことも重要です。
4: まとめ
カースペースは車を持っていても持っていなくても、最初の段階で一度は考えておくのがいいですね。
今は必要がなくても、突然のイベントで「やっぱり車が」ということも良くあるものです。
慌ててカースペースを作り、実際に車を出し入れすると切り返しが多くて大変。
なんてことになったら、車を使う度にイライラしてしまいます。
楽しいはずのお出掛けも台無しになりますから、ぜひ最初のうちに使いやすい広さとデザインでカースペースを考えておいてください。
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