新築一戸建てを考えたとき、部屋の間取りやキッチンのレイアウト、バスやトイレの位置など、それぞれ丁寧にプランニングしていくことになります。
二階建ての場合なら、子ども部屋をどうするかとか、書斎に入れる本棚や机にはどのメーカーを選ぼうか、などとワクワクしながらプランニングすることでしょう。
しかし、ここで忘れてもらっては困るプランニングがあります。
それは「駐車スペース」のプランニング。
限られた敷地の中で建てる新築なら、どうしても建物に注意が行ってしまい、家族の一員でもある「マイカー」の居場所を忘れがちになる傾向があります。
そこで今回は、駐車スペースのプランニングと、おすすめの駐車スペース「カーポート」について紹介していきます。
1: 駐車スペースのプランニング

駐車スペースのプランニングには、道路への出入りや乗り降り、荷物の出し入れから、お子さんの安全性までを考慮する必要が出てきます。
また、建物と駐車スペースを結ぶ「動線」を検討しておくことで、雨の日でも快適に活用することができるようになります。
そこで、このようなことを実現するために駐車スペースをプランニングするときは、次のようなポイントを忘れないようにしておいてもらいたいのです。
- 前面道路への出入りのしやすさ
- 乗り降りのしやすさ
- 排気ガスや、車の扉の開け閉め音
- 車の台数
- 車高や幅、長さ、ドアがストレスなく開けられるスペース
- 小さなお子さんがいらっしゃるならベビーカーの収納スペース
- 車椅子に配慮した乗り降りしやすいスペース
いずれも駐車スペースを作ってからや、ご近所とのトラブルが起こってからやり直すとなるといろいろと大変ですから、あらかじめ考慮しておきたいポイントです。
また、動線のプランニングとしては、
- 通勤、通学など毎日使う場所を考慮しておくのがいいですね
- 買い物に使うことが多いなら、勝手口に近い方が便利です
- 雨の日を考えると家にスグ飛び込める場所に近いところ
そして失敗しないためのプランニングとしては
屋根や外壁、サッシ、ドアなどとコーディネートすることも忘れてはいけません。
2: カーポートについて

駐車スペースには次のような種類があります。
スペースだけがある
屋根などは設けず、車を止めるところだけを確保する駐車スペースです。
車の下側には、レンガやコンクリート、石などを用いることもあります。
比較的費用も低く、敷地が明るく感じられるのが特徴ですね。
スペースに制限がありませんから、車がないときには、庭と一体化した趣味のスペースとしても使えます。
ガレージ
ガレージは、屋内に車を駐車することで、雨や風、ほこりなどから車を守ってくれます。
住宅に組み込むこともあれば、独立している場合もあります。
どちらの場合も、雨や風を防げますので、ガレージの中には工具や趣味のモノを収納することもできます。
カーポート
スペースだけある駐車スペースに、屋根をつけたのがカーポートです。
ガレージよりも低価格ですし、新築のお庭にスペースを確保するだけで車を置く場所が手に入ります。
カーポートは、ガレージほどの密閉空間ではありませんが、雨や風、強烈な夏の日差しから、愛車を守ってくれるでしょう。
屋根があるだけで、雨の日に車の乗り降りをしても濡れてしまうストレスがありません。
また、冬の厳しい寒さの日でも、フロントガラスが凍ることが少なくなります。
春から秋にかけては、鳥のフンがボンネットや屋根に落下していることも少なくなります。
このように見ていくと新築の駐車スペースには、費用や使い勝手のバランスを考えると、カーポートがオススメということになります。
3: カーポートを選ぶポイント

カーポートはデザインが比較的シンプルです。
また、種類も多いですし、色や柱の数なども選べます。
だから、迷ってしまい選ぶことが難しいといわれるのですが、次に紹介するポイントを知っておいてもらうと、比較的選びやすくなります。
選ぶポイント1:色
住宅全体の雰囲気。
サッシや玄関ドア。
門扉やフェンス。
これらの色と合わせるようにすると、カーポートが庭で浮いて見えることがなくなります。
また、色を住宅に合わせることで一体感が増し、上品な印象を演出することもできますね。
選ぶポイント2:素材
素材もいろいろありますが、おすすめなのは「ポリカーボネード」。
耐久性も高く、長持ちします。紫外線を減らしてくれるものもありますから、年を追うごとに愛車のコンディションが違ってきます。
費用面だけで考えてしまうと
- 塩化ビニール
- ガラスネット
と呼ばれる素材を選んでしまいますが、10年くらいでカーポートの屋根の張り替えや、カーポートそのものをやり直すのなら、絶対にポリカーボネードがベストだと思います。
4: 駐車スペースにあると便利なもの

カーポートをプランニングするとき、必需品ではありませんが、あれば便利なものを追加しておきましょう。
どんなものが便利なのかというと、
- 照明
- コンセント
夜間の出入りで照明があれば便利ですよね?
照明があれば、車を降りたときにつまずいて転ぶことも減りますから、ケガの原因をひとつ解消することにもつながります。
また、コンセントがあれば、車を洗車するときや車の中に掃除機を掛けたいときにも大活躍することでしょう。
照明とコンセントを用意するのに、広い場所は必要ありません。
だから、駐車スペースのプランニングを行うときには、車の近くに照明やコンセントが配置できないか考えてみてください。
5: まとめ
駐車スペースには種類があります。
種類がある中でも、一番のおすすめは「カーポート」です。
カーポートは予算を贅沢に用意しないといけないものではありませんし、住宅の色とコーディネートしやすいものがありますから、あなたのお家にぴったりあった満足のいくものを選ぶことができるでしょう。
そして、カーポートを後悔せずに設置するなら、前もってプランニングをきちんと行ってください。
敷地の中を有効に活用して、使いやすいカーポートを手に入れてください。
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