玄関アプローチは、あなたの家のイメージが決まる、とても大切な部分です。
人で言えば「見た目が9割」と言われる部分でしょう。
クローズなら門扉、オープンなら敷地に足を踏み入れた瞬間。
そこから玄関まで、お客様を気持ちよく、そして最高のイメージを持ったまま玄関まで導くのが玄関アプローチの役目です。
ですから、玄関アプローチは外構工事の中でも非常に大切なこと。
ここの基本を知らないと、玄関へ着いたお客様は「なにか、ちぐはぐな家だな」と感じてしまうかもしれません。
それでは、外構工事の中でも大切な、玄関アプローチについてお話していきます。
1: 玄関アプローチの機能とは

玄関アプローチには、どんな機能を持たせることができるのでしょうか。
また、どんな機能を持っていないと、後々不便を感じるのでしょうか。
ひとつひとつ見ていきましょう。
(1)プライバシー
最近増えているオープン外構。
玄関を開けると、表の道から丸見え、、、。
これは避けたいですよね。
玄関アプローチを、玄関の正面から少しずらせるのも方法です。
また、玄関アプローチのひとつとして、玄関を開けたとき丸見えにならないように、植え込みなどを活用するのも方法です。
玄関アプローチは「見た目」だけではなく、プライバシーを守る機能も持っています。
(2)防犯にも気をつけて
玄関アプローチに植え込みを沢山使いたい。
そんなアイデアもあると思います。
しかし、少し注意してください。
植え込みが多いと、簡単に人が隠れられるんですね。
人が隠れられる死角になりますから、玄関アプローチには、防犯の機能も必要です。
防犯を兼ねて、暗くなると太陽電池で明かりが点灯するライトなどで対処することも考えておきましょう。
(3)雨に濡れない
後で後悔されることが多い機能です。
雨の日だからこそ、濡れたくないから車を使うはず。
でも、車に乗るとき、降りるとき、傘を畳んでいると濡れますよね。
もし、玄関を出たところに小さな屋根でもあれば、このストレスは軽減できます。
玄関アプローチは、玄関へ続く通路だけではありません。
玄関から入るとき。玄関から出掛けるとき。少しの気遣いを実現する機能も必要です。
(4)水が溜まる
見た目だけに気をとられていると、雨が降ると足元に水が溜まって、歩く度に水がハネてパンツの裾が汚れる。
そんな玄関アプローチになることがあります。
これは素材や施工方法にもよります。
また「水はけ」について信頼できる、専門的な知識を持っている業者なのかにもよります。
こういった地味で目立たないところに気を配った玄関アプローチこそ、使い勝手とデザインのバランスが良い外構だと言えるでしょう。
(5)バリアフリー
玄関アプローチの機能と言えば、バリアフリー。
ライフスタイルや家族構成によって、階段ではなくスロープにすることも可能です。
また、階段でも手すりを設置するのも、玄関アプローチの機能です。
2: 玄関アプローチに使われる素材

玄関アプローチには、次に紹介するような素材を使うことが多いです。
素材は、家や門扉、塀などとバランスを取ることが必要ですが、気をつけておきたいのは、よく歩く部分には滑りにくい素材を選ぶことでしょう。
茶系の色のものが多い、洋風の家に似合う素材です。
時の経過とともに、ほどよく色褪せていき、味わい深い印象になるのがタイルの特徴です。
英国でも使われるだけあり、花や木との相性も抜群です。
ベージュやグレーが多い、四角い形状のものを縦横に敷き詰めます。
タイルは一般的な素材ですが、滑りやすい素材とそうでない素材があります。
使う場所によって、滑らないものを選んでください。
(3)インターロッキング
コンクリートを使った舗装材です。
一般的には公園や駅のロータリーなどで見かけることが多い素材です。
色の組み合わせが豊富で、並べ方によっては模様を作ることもできます。
基本的に滑りにくい素材なので、玄関など人がよく歩くところでも使いやすいです。
(4)石材
日本で昔から使われているのが石材です。
石を切り出して、正方形や長方形に加工して並べて使うことが多いです。
大理石ではなく、御影石などであれば水にも強いので安心です。
二つと同じ形がありませんし、工業製品的な形でもありませんから、日本的な美しさを楽しむことができます。
(5)枕木
おしゃれな洋風の家に使われることが多い素材です。
レンガや砂を合わせて使うこともあります。
枕木はガーデニングとも相性がいいので、庭で花を楽しみたい方にはぴったりです。
(6)コンクリート
雨が入らないところなら、コンクリートを地面に直接かためることもあります。
ガレージの下にも使えますが、雨ですべりやすいので注意が必要です。

表面に砂利を露出することで、滑りにくくなったコンクリート素材です。
露出する砂利のイメージで仕上がりが変わります。
また、洗い出しを行うには、業者の技術も必要です。
業者の施工事例などを参考にしてみてください。
3: 玄関アプローチの工事はどんな業者に依頼すればいいのか

玄関アプローチの工事は、外構専門の業者以外でも可能です。
ガーデニング主体の業者や、エクステリア専門の業者でも可能です。
しかし、どの業者に依頼するにしてもポイントがあります。
それは「水はけ」に強いかどうかということです。
玄関アプローチは、雨に濡れます。
そうすると、滑りやすくなり、また水が溜まる可能性もあります。
雨のたび、足元が悪くなり、水が溜まってパンツの裾にハネが上がり汚れる。
買ったばかりのお気に入りの靴がぬかるみに入って汚れる。
これでは非常に使い勝手のわるい外構になってしまいます。
訪問されたお客様もストレスが増えることでしょう。
「水はけ」の処理がきちんと出来るかどうか。
ここ、ポイントです。
4: 玄関アプローチの工事をする際に気をつけるポイント

よくある失敗は、デザイン重視の玄関アプローチを作ってしまうことです。
確かに見た目はかっこいい、おしゃれ、なのですが、使い勝手は悪い。
夜になると「つまずき」やすい。
雨の日に濡れやすい。
つまずく、濡れる。
この二つは気をつけるポイントです。
デザインだけにこだわらずに、使い勝手を重視して、バランスをとってください。
5: まとめ
- おしゃれな家ですね
- きれいな家ですね
- お客様想いの家ですね
誰でも、お客様には良いイメージを持ってもらいたい。
そして、喜んでいただきたいと思っています。
そのためには、先ほどもお話しましたが、デザインだけにこだわるのは危険です。
使い勝手とデザインをバランス良くするのが目標です。
使い勝手とデザインのどちらかを、少し犠牲にしないといけないような場合は、迷うことなくデザインを変更するのが良いですね。
玄関アプローチは、ほぼ毎日、誰かが利用するところ。
あなたの家族かもしれないし、お客様かもしれません。
だから、ストレスなく、気持ちよく使えるのが最優先。
見た目だけにとらわれず、使い勝手とデザインをバランスさせるようにしてください。
そして、最後にもう一度言っておきます。
必ず「水回り」の処理が正しく丁寧にできる業者さんを選びましょう。
きれいでかっこよくても、雨の度に玄関アプローチに水が溜まっていては、せっかくのアプローチが台無しになります。
コメントを残す