新築で家を建てたとき、外構で失敗してしまった!という方がいらっしゃるようです。
新築というと、家の間取りには時間をかけて考えますが、家の外となると「車が停められるなら、とりあえずOK」というように考えてしまい、そのまま明確なプランもなく外構工事が進むか、後回しになって放置されることがあるでしょう。
そこで外構工事専門の私たちが、新築だからこそ外構で失敗しないポイントをご紹介していきたいと思います。
目次
1: 現実を見直すポイント

1.1: 駐車スペースは現実的か
外構の失敗で多いのが駐車場です。
駐車場を用意してはあるけれど、実際に車を停めようと思うと、
「むちゃくちゃ不便だった」とか
「嫁さんが車を出せない」とか
「自分しか車を入れられない」など
こういった失敗話を耳にします。
ですから、新築の外構で最初に決めてもらいたいのが、駐車場の大きさと方向。
今お持ちの車が停められる大きさ。
将来のライフプランを考えたとき、2年後、3年後に必要になる車の大きさ。
車を出し入れする方向。
前からしか入れないのか、バックで入れることができるのか。
停めてからドアを充分に開けられるのか、それとも超絶技巧を使わないと出られないのか。
あなたとご家族との間で、車をよくつかう人に合わせて、大きさと方向を検討してください。
よくあるのは、ご主人は自由に車を出し入れできるけれど、奥さんは無理!
でも、よくよくお聞きすると、ご主人は週末だけ運転。
普段の平日は奥さんが運転したい、、、でも、出し入れしづらいから、車を使ってません。
こんなことにもなり得ます。
1.2: 駐輪場を忘れていませんか
駐輪場も確保しておきましょう。
お子さんが小学校に入ると、自転車が家庭に登場してきます。
また、お子さんのお友達が遊びに来られたときにも自転車が登場しますから、駐輪場は必ず必要と言ってもいいくらいです。
駐輪場は毎日使う自転車を置くことが多いので、玄関まで出しやすく、帰ってきたときにも楽に入れられる場所や玄関からのアプローチがあると便利です。
1.3: ウッドデッキは使ってこそ華
人気のウッドデッキ。
新築ならウッドデッキを用意して、バーベキューやくつろぎのスペースとして使いたいと考えるのが普通です。
しかし、ウッドデッキを用意するときには、大きさを考えてください。
小さすぎるウッドデッキは、見た目は良くても実用的ではないことが多いのです。
6畳以下だと、結局は何もできないデッドスペースとしてのウッドデッキになる可能性が高いです。
ウッドデッキを考えるときには、大きさを重要視し、実際に使えるかどうかを検討してください。
2: 防犯を見直すポイント

2.1: 塀と扉が無いと危険
オープン外構のお家が増えてきました。
また、外構の費用を抑えるために、塀や扉をつけないという方もいらっしゃると思います。
しかし、ここで一度考えてもらいたいのですが、「防犯」は大丈夫でしょうか?
簡単に、あなたの敷地に入ってこられるのは、いろいろな意味でトラブルの原因にもなります。
近くのお子さんが「かくれんぼ」をして遊んでいるときに、敷地に入ってきてしまった。
こんなことも考えられます。
家族のプライバシーや、トラブルの原因を減らすためにも、塀や扉を検討してみてください。
2.2: センサー付きライトで防犯性アップ
住んでみると夜は真っ暗になった。
これでは大変不便です。
新築工事中に、夜の様子を観察してみてください。
ご近所も含めて全体的に「暗い」のなら、センサー付きライトを取り付けておくと防犯面でも安心できます。
外構を考えるとき「照明」にも注意してください。
2.3: 滑らない転ばない対策
床に使う材料にも注意が必要です。
親切な外構業者なら、雨の日の滑りやすさを教えてくれます。
健康な人でも、シニア世代でも関係なく、雨の日は足元が悪くすべりやすいものです。
水が溜まらず、滑りにくい材料や施工方法を、専門の業者に相談してください。
3: 忘れがちなポイント

3.1: 庭にも水道
お子さんの汚れた靴を洗う。
散歩から帰ったペットの足を洗う。
庭の水まきや、自転車を洗いたいとき。
洗車したいときもあるでしょう。
こういったとき、庭に水道があると大変便利です。
特に駐車スペースの近くに水道があると、使い勝手がアップします。
勝手口の近くに立水栓を配置プランが多いですが、実際に使うのは車を洗うときが多いので、駐車スペースに近い方が便利です。
3.2: 野外だからこそコンセント
お庭でバーベキューをしたいとき。
お庭をライティングで演出したいとき。
庭に電源がないと出来ません。
そして、庭への電源工事は、後からするのが大変です。
ですから、新築の場合は、外構を考えるとき一緒に、庭のコンセントを考えておきましょう。
夜間、電気が必要になるところを洗い出しておくと、具体的なコンセントの配置が見えてきます。
3.3: 洗濯物は無くなりません
ほぼ、毎日あるものが「洗濯物」ではないでしょうか。
なのに、洗濯物を干す場所を考えていなかったということがあります。
家を中心に、どこなら人数分が干せるのか。
日当たりや、取り込みがしやすいか。
「どこでもできそう」なイメージなので、後回しになり、そのまま忘れられることもあります。
先に場所をキープしておきたいですね。
4: まとめ
新築の外構で失敗する原因は、「何とかなるだろう」という後回しから生まれます。
しかし、実際に住み始めると「何とか」ならないことが多く、不便を感じてしまうという流れになります。
ですから、新築で家の中の間取りを考えるとき、一緒に「外構」の配置も検討してもらいたいと思います。
新築は「建物」だけではありません。
「外構」も含めて新築です。
建物と外構の両輪を意識して、外構で失敗しないようにしてください。
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