防犯対策やプライバシー保護に役立つのが目隠しフェンスです。
快適で安心できる暮らしに必要な外構のひとつですが、なかなか目隠しフェンスを設置するときには、お隣との関係が難しくなるというお話もお聞きします。
そこで今回は、お隣との問題もあって難しい「目隠しフェンス」について、お隣との関わり方やフェンスの選び方について紹介していきたいと思います。
目次
1: 目隠しフェンスの役割とは

こんなお悩みがあるので、目隠しフェンスの設置を検討されているのではありませんか?
- ご近所の方からの視線が家の中にいても気になる
- 洗濯物を干しているときに感じる視線が気になる
- 庭に出たとき、隣のリビングが丸見えなので視線に困る
- リビングが表の道から丸見えなのでカーテンを開けられない
- お隣のリビングからこちらの浴室が見えている気がする
また、防犯面で、こんなお悩みがあるのかもしれません。
- オープン外構にしたけれど、誰でも簡単に敷地へ入れるので不安
- 勝手に知らない子供が入ってきて遊ぶので困っている
- 表の道からジロジロと家を見ている人がいるので怖い
このように、今は実害が出ているわけではなくても、少しずつストレスが積み重なり、不安や悩みが大きくなっていく過程で「やっぱり目隠しフェンスは必要かも」と思われたのでしょう。
この思いは正解です。目隠しフェンスの目的は、
「あなたや、あなたのご家族のプライバシーを確保する」
ことです。ご近所の方や通行人などから気になる視線を防げますし、夜間の不審者侵入を難しくする役割も担っています。
2: 目隠しフェンスで難しいこと

このように、あなたやあなたの家族のストレスを軽減してくれる目隠しフェンスですが、設置を考えたときに難しいことがあります。
自分の敷地の中にフェンスを設置するのですから、基本的には自由なのですが、お隣との関係によって難しい工事になってしまうこともあるのです。
目隠しフェンスの設置をお隣に言わない場合
自分の敷地なので自由に設置しよう。これは間違ってはいませんが、お隣からすると「自分たちをないがしろにされた」「自分たちが大切にされていない」という感情がわきあがることがあるようです。
そして、これまで見てきた景色が変わることに不安を覚え(人間はいつも同じが大好きですから)、不安が不満に成長し、お隣との間にトラブルが発生する可能性が出てきます。
こういった状態になると、気持ちよくフェンスを設置することができなくなりますし、工事そのものも順調に進められない場合も出てきます。
目隠しフェンスを設置するときは、お隣へひとことお伝えしておくのが無難です。
目隠しフェンスの高さが問題になることも
フェンスを設置する側からすると「これくらいの高さがないと安心できない」という心理が働きます。
対して、お隣からすると「うちの庭に日が当たらない」「リビングが暗くなる」「圧迫感があって息苦しい」というようなご意見が出てくることもあります。
目隠しフェンスを設置するときには、圧迫感を生まない高さ、お隣が暗くならない高さや設置場所を考える心配りを忘れないようにしておきたいですね。
大変判断が難しい「雰囲気が変わる」という問題
これは個人の感覚なので大変判断が難しい問題です。
こちらがフェンスを設置しょうとしたとき、お隣が「うちの雰囲気に合わないからやめて」と言ってくることもあるようです。
こういった場合は、どちらが費用負担をしているのか。どちらの境界に設置するのか。を明確にし、法律の専門家に相談するのがおすすめです。
結局は「個人の想い」なので、放っておいても話は決着しにくいものです。法的にどうなのかという視点から判断するのが良いでしょう。
3: どちらも納得できるフェンスのポイント

このような問題は、お隣との関係性や人間性によって起こることもあれば、お互いに気持ちよく「いいですよ~」と進むこともあります。
ただ、どちらにしても目隠しフェンスを設置するときには、自分たちだけが納得できるフェンスではなく、お隣も納得できるフェンスを心掛けておきたいですね。
そこで次からポイントをお話してきます。
(1)素材
目隠しフェンスの素材は、大切なポイントになります。
というのも、素材によって同じ高さのフェンスであっても感じ方が変わるからです。
例えば、木製の目隠しフェンスなら自然な風合いがありますし、天然素材特有の温かみが感じられるので「拒否している」という雰囲気がありません。
樹脂製の目隠しフェンスの場合、見た目が木製に近づけたものがありますので自然な印象が出てきます。木製よりもメンテナンスがしやすいというメリットもあります。
もうひとつはフェンスの代表的な素材である「アルミ」です。
軽くて丈夫。耐久性も高いのでよく使われています。
どれが一番ということではなく、あなたのお家とお隣との境目に設置したとき、どちらからも違和感が少ないものを選ぶようにしましょう。
(2)高さ
一般的な目隠しフェンスの高さを知っておきましょう。
通行人からの視線を防ぐなら、180cmあれば十分です。
ただし、高すぎるフェンスは圧迫感が出ますので、以下のような高さを参考にしていただきたいと思います。
- 大人の男性の視線を防ぐ:160cm
- 大人の女性の視線を防ぐ:140cm
- 子供の視線を防ぐ:100cm
(3)どこを目隠しするのか
どこからの視線を遮りたいのかを考えましょう。
例えば、玄関まわりは気にならないけれど、家族が集うリビングへの視線は遮りたいということもありますよね。
また、お庭で楽しむとき、道路やお隣からの視線を遮りたいと考えておられる方もいらっしゃると思います。
目隠しする場所を明確にしておきましょう。
(4)板の間隔やデザイン
目隠しフェンスはデザインによっても受ける印象がかわります。
隙間の多い板を使った場合ですと開放感を持ちながら視線を遮れます。
通行人からの視線をシャットアウトしたい場合なら、隙間が小さいデザインが効果的です。
用途によってデザインを考えるのが正解です。
4: フェンスと一緒にやっておきたいこと

目隠しフェンスの設置をするとき、必ずやっておきたいのが敷地境界の明確化です。
境界標に従ってきちんと設置することが大切です。もし境界標が見つからない場合は、公的機関へ問い合わせておきましょう。そして境界標を打ち込んでおくことが大切です。
これをやっておかないと、後から「境界からはみ出しているから下げてほしい」というようなトラブルを引き寄せることもあります。
5: まとめ
目隠しフェンスは防犯やプライバシーの保護に役立ちます。
また、ジロジロと家の中を見られるストレスから解放されますので役立つ外構工事のひとつです。
しかし今回お話しましたように、目隠しフェンスの設置にはお隣とのコミュニケーションが大変大事になってきます。
どちらかがすぐに引っ越すのなら、少しの間ガマンすればいいですが、そんなことはありませんので、できるだけお互いが納得のいく方法で設置へ向けて検討する必要があります。
もし、どうやって進めればいいのかわからない。どれくらいの高さやデザインが良いのか迷っているという場合は、私たち外構の専門業者であるG-Stoneへご相談ください。
このホームページから簡単にお問い合わせいただけます。無理な営業などは一切ございませんので、お気軽にご相談いただければ幸いです。
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