余程の都心部でない限り、新築の場合「駐車場」は欲しいですよね。
どうしても土地の広さ的に無理だとか、そもそも車を持つ予定がないし、将来的にも持つ気がないのならいいのですが。
このような理由がないのなら、お家と同じ敷地に車は停めておきたいものです。
しかし、ここで気を付けておかないといけないことがあります。
どうしても新築の時、意識は「お家」に向きます。
駐車スペースにまで意識がいっている人は少ないです。
だからでしょうか。
お家が完成してから、
- 車が停めにくかったと悔やむ
- 車のサイズとスペースが合っていなくてビックリ
- 週末しか使わないパパは出し入れできるけれど、毎日使うママが無理では車の意味がない、、、
そして、出し入れするときに「ガリガリガリ」って、擦っちゃいました。
このようなケースが頻発するかもしれませんね。
お家を建ててから駐車スペースの問題で、お家を「移動」することはナンセンスですから(できますが)、最初に「使える」駐車スペースの考え方を知ってもらいたいと思います。
目次
1: 車を置くのに必要な広さってどれくらい?

まずは、あなたが駐車する予定の車には、どれくらいの広さが必要なのかを理解しましょう。
車には、次の大きさがありますね。
- 軽自動車
- 普通自動車(コンパクトカー)
- 中型車
- 大型車
おおむね、普通自動車と中型車は同じ広さが必要になりますから、知っておきたいのは次の3つ。
- 軽自動車(黄色ナンバー)
- 中型車(5ナンバー)
- 大型車(3ナンバー)
そして、忘れてはいけないのが、ドアを開ける空間。
これ、忘れがちなんですね。
住宅販売の見取り図でもありますから気を付けましょう。
見取り図の駐車スペースには、車が2台停まっているイメージ図があっても、ドアを開けられないくらい「横付け」されていることもありますからね。
車はドアが開かないと「乗れません」「降りられません」。
当たり前なんですが、これ、忘れがちです。
では、先ほどの3つの種類の車サイズ+ドアを開けるスペースを考えてみると、次のような駐車スペースが必要になります。
- 軽自動車:横幅2.0m × 長さ4.0m
- 中型車:横幅2.3m × 長さ4.7m
- 大型車:横幅2.5m × 長さ5.0m
ジープやハマーなどの外車は、このサイズでは収まらないかもしれませんが、一般的な国産車だと、このようなスペースが必要です。
2: 広さの次は使いやすさ

必要な広さがわかったところで、次に注目しておきたいのが「駐車場の使いやすさ」です。
使いやすさにもいろいろありますが、次のようなポイントは押さえておきたいところです。
- 車を出し入れするときに障害物がないか
- カーポートの柱を建てるスペースがあるか
- カーポートの柱がドアの開閉の邪魔にならないか
もし、車を年に1度か2度しか出さないのなら、ギリギリの駐車スペースでもいいと思います。
そのときだけの苦労ですから。
しかし毎日使うのなら、ストレスは軽減しておかないと、車を使う度に「イライラ」「ドキドキ」「めんどくさい」では心に負担が積もります。
駐車スペースの横幅がギリギリ過ぎて、いつも助手側からしか出入りできないようなら、運転したくないですよね。
かっこいい設計やデザインも大切ですが、本当に使えるのか。
「使いやすさ」を意識してください。
3: 未来を考えておくことを忘れない

よくある話です。
新築の時は普通車だった。
だから、駐車スペースも普通車サイズ。
そのときは家族全員が問題なく車を使えた。
でも、、、。
数年後、大きめの車に買い換えたら、駐車スペースギリギリに。
男性が主体的に車を選ぶと多いケースです。
そして、女性が不満に感じるケースです。
だって、車、出し入れしにくいんですから。
普段使う人が使いにくくなるんですから。
ということで、近い将来のことは考えておきましょう。
単に大きな車が欲しいという欲求だけではなく、お子さんが生まれたら車のサイズが変わることもあります。
お子さんの成長に合わせて、車の車種が変わることもあります。
また、親御さんの介護などで、車のサイズはそのままだけど、乗り降りのスペースが必要になることもあります。
20年先はわかりませんが、5年後、10年後は見据えておきたいですね。
4: 車の停め方でスペースも変化する

車は停め方でも必要になるスペースが変わります。
直角駐車
お家に対して直角に停める方法です。
道路に向けて縦向けに車を停めるので、出し入れしやすいです。
その代わり道路から家までの間に、車の長さの分の広さが必要なので、土地が必要になります。
出入り口に電柱やポスト、壁などに気を付ければ擦ることも減りますので、使いやすい駐車スペースです。
お家に対して平行して駐車する方法です。
車の横幅+αの広さが必要ですが、直角駐車よりも少なくて済みます。
並列駐車は道路から入るとき、間口が狭いとハンドルを切り返す回数が増えます。
オープン外構でドーンと家の前にスペースがあれば使いやすいですが、出入り口付近を塞ぐ障害物があると間口が狭くなるため、運転に自信のない方は歓迎しない駐車方法だと言えます。
縦列駐車
この名前を聞いただけで「キライ!」と反応する人もいるでしょう。
縦に2台駐車する方法です。
この場合、少ない広さで2台停められることがメリットです。
反対にデメリットは、後ろの車を出し入れするときは、前の車を出し入れしないといけないこと。
晴れの日はいいですが、雨の日は面倒ですね。
よく使う車を前に、休日しか使わない車を後ろに。
こういう工夫ができると使いやすくなります。
5: 迷ったときの簡単車のサイズの見分け方

車に興味のある方は、ここまでの説明でおわかりかと思います。
しかし、車に興味のない方にとっては、何のことかわかりませんよね?
そこで、駐車しようと考えているあなたの車のサイズをまずは知りましょう。
そのためには、車のナンバープレートをご覧ください。
色が黄色でしょうか?
この場合は「軽自動車」です。
色が白でしょうか?
そして、地区の右横の数字が「5」から始まっていますか?
それなら、普通車、または中型車です。
色が白で、地区の右横の数字が「3」から始まっていますか?
それなら、大型車です。
これがわかったら「車を置くのに必要な広さってどれくらい?」に戻って、もう一度読み直してくださいね。
ホント、お家が出来上がってから駐車スペースに困ると大変不便です。
もし、どれくらいが理想なのかイマイチわからない場合は、私たち「G-STONE」へご相談ください。
あなたのお車の大きさ、あなたが運転する頻度。
そして、あなたの運転の得意度。
こういったことをお聞きし、どのように駐車スペースを設計するのが良いのか、丁寧に相談にのらせていただきます。
6: まとめ
家をどのような配置で建てるのか。
ここでほぼ、駐車スペースが決まります。
ですから、家の配置と「実際に使える」駐車スペースは両輪として考えておかないと、後々悔やんでも悔やみきれないことになります。
そして、今回お話しました中でも言っておりますが、毎日の暮らしの中で一番車を使う人の意見を優先しておきたいですね。
出し入れしづらい駐車スペースで毎日使っていれば、いつかは擦ってもぶつけても仕方ありません。
いつもいつも冷静に運転するわけではありません。
お子さんのお迎えなどで慌てていることもあるでしょうから。
こういったときにでも、安全に、安心して、気軽に使える駐車スペースを考えてもらいたいと思います。
毎日の暮らしで便利に安全に使えてこそ、駐車スペースも意味があります。
そして自動車も意味があります。
お家の設計と駐車スペースの設計は「両輪」で考えてくださいね。
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