駐車スペースは完璧。
家の設計図を見たときに、気になって確認もしっかりやった。
庭のデザインや玄関まわり。
塀や門も使いやすい位置を考えた。
でも、住み始めて気がついたことがある。
そう、自転車置き場が…ない。
でも、自転車は置かないと仕方がない。
だから、余った場所を見つけて置いている。
そして、
自転車の出し入れは面倒になった。
こういうお話を耳にすることが多いです。
今回は、見落としがちな自転車置き場についてお話していきます。
1: 自転車置き場でよくある失敗

自転車置き場は
- 余った場所
- 車の横
という方も多いと思います。
というか、見ていると「駐輪スペース」を作っておられる家は多くありません。
自転車置き場を考えなかったことで起こる、よくある失敗を紹介します。
(1)車がキズだらけ
自転車を置く場所がないので、車のまわりに置いているという方も多いです。
そして、自転車を出し入れするとき、自転車のハンドルやペダルが車のボディに擦れて、細かなキズがたくさんついていることがあります。
夜中の強風で、朝起きたら自転車が車に倒れていた。
そんなこともあります。
(2)自転車を使うのが面倒
余った場所に止めているので、乗りたいときにサッと出せない。
また、帰ってきたときに入れにくい。
隙間に縦列駐車なんてしたら、奥の自転車は、まず出さないことでしょう。
(3)スペースが足りなくなった
お子さんの成長に合わせて、自転車のサイズが大きくなることもあります。
お子さんが増えれば、自転車の台数が増えることもあります。
お子さんが学校へ行くと、友達が自転車で遊びにやってきます。
ある程度、余裕をもったスペースでないと、、、置けなくなります。
(4)所帯感がにじみ出す
ロードバイクやマウンテンバイクなど、趣味性の高い自転車なら、見えるところにあっても「おしゃれ」「かっこいい」かもしれません。
でも、普通の自転車が見えていると、、、所帯じみた雰囲気になるんですね。不思議ですが。
オープン外構で「おしゃれ」な雰囲気なのに、玄関横や見える場所に雑然と自転車を置いているのは、ちょっと見せたくありませんね。
2: あなたの家には何台分必要ですか?

それでは、こんな失敗をしないために、気を付けておくポイントをお話します。
まず大切なのは、
「何台分のスペースが必要か」
ということです。
- 通勤用
- 買い物用
- 通学用
1~2台なら玄関横などに整然と置けば美しいですし、使い勝手もいいですね。
3~4台なら、放っておくと庭の中でバラバラに駐輪している可能性がありますから、1カ所か2カ所に分割して駐輪スペースが必要になるでしょう。
駐輪場をテラス風にしておくと、自転車が増えたときは駐輪場として。
自転車が減ったときには、テラスとして使えます。
3: 屋根は要りませんか?

できればカーポートのように、サイクルポートを付けておきたいですね。
自転車に乗るとき、雨や風で汚れているのは嫌なものです。
カーポートと同じくサイクルポートは、家全体の雰囲気を変えてしまうものです。
デザインや大きさを確認して、バランスに注意して選んでください。
4: ライフスタイルに合わせた配置が必要

小さなお子さんがいる場合、お子さんが自転車を乗り降りするスペースを考えておきましょう。
通勤、通学、買い物など、毎日使う自転車は「出し入れ」の楽さを考えておきたいですね。
「あの自転車を出して、こっちを出して、自分のを出す」
そんなことを毎日したくはないですからね。
また、同じ自転車でも
- 電動自転車
- 高級ロードサイクル
など、高額な自転車は、可能なら家の中に入れたいところです。
ただ電動自転車は重さもありますから、外から見えないようにしておくことも大切ですね。
高額の自転車は、趣味性が高いですから、屋内に自転車を壁に掛けるフックなどをつかって、インテリア的に見せてしまうのもありです。
5: キモは動線

自転車は毎日使うことが多いものです。
ということは、玄関から駐輪スペースへの動線が大事になってきます。
玄関から駐輪スペースへの動線が歩きづらい。
駐輪スペースから表の道への動線の使い勝手が悪い。
雨の日のことを考えるのも忘れないでほしいところです。
玄関から駐輪スペースまでが離れているから、移動するだけで濡れる。
自転車を毎日の中のどういったシーンで使うのかをイメージしてみてください。
6: まとめ
自転車置き場は、忘れられるスペースです。
車とは違い、自転車が身近なものであるためなのかもしれません。
自転車は毎日使うものですから、出し入れしやすく、外から見たときも「おしゃれ」になるようにしておきたいものです。
これから新築やリフォーム、自転車置き場を考えておられるなら、今回の内容のように、あなたのご家族のライフスタイルから考えてみてください。
誰の自転車が毎日使われ、誰の自転車が趣味に近いのか。
これから2年先、3年先に自転車が増えそうか。
今、考えておくことで他の家とは違った、おしゃれな外構に仕上がることでしょう。
ぜひ、自転車置き場は「余ったところで」と言わず、専用の場所を考えて置いてください。
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