天気のいい日や、夏や冬は大丈夫だけど、梅雨に入ると庭の水はけが悪くて大変。
「雨の日、玄関から出て車へ2秒ほど走るだけなのに、足元が汚れる。」
「雨の日の夜、仕事から帰ってくると、いつも革靴に土が。」
住み始めてから「水はけ」の悪さに気づいても、どうしたらいいのかわからないまま、放ったらかしという方も多いと思います。
でも、水はけの悪さを放っておくと、不便さだけではなく、家の床下などに湿気がたまり、カビやシロアリ、家を支えている資材の寿命を縮めてしまうこともあります。
そこで今回は、快適な暮らしをおくるために大切な「水はけ」についてお話します。
1: 水はけが悪いと、どのような影響があるのか

水はけが悪いと、次のような影響があります。
- カビが発生しやすい
- シロアリが増えやすい
- 住宅の資材が早く劣化する可能性が高い
また、庭に水が溜まるので
- 庭の見た目が良くない
- ぬかるんで足の跡が残る
- ガーデニングをしても、根腐りして育たない
もう、ここまでで十分だと思いますが、家にとっても、庭にとっても良いことはひとつもありません。
また、ぬかるんだところを歩くのもストレスですね。
「水はけ」が良くないのは、家にも人にも、意外と大きなダメージがあります。
2: 土地を購入するときのポイント

これから新築の購入を考えられているなら、土地の水はけを確認しておきましょう。
日本は「梅雨」「台風」という、雨量の増える時期があります。
最近では「ゲリラ豪雨」というのもありますね。
このとき、十分に水はけできるのなら安心です。
でも、水はけが悪いと、、、新築してから初めての強い雨で愕然とします。
新築の場合なら
- 埋め立て地なのか
- 粘土質の土地なのか
- 水はけの対策はどうなっているのか
こういったことを、ハウスメーカーなどに聞くようにしましょう。
また、日当たり、風通しも、しっかり観察しておきたいところですね。
住み始めるまでは「まぁ、少しくらいなら」と思うかもしれませんが、いざ住み始めると後悔します。
きちんと「水はけ」について知っておきましょう。
3: 住み始めてから気づいた場合の対処法

住み始めてから気づいた場合、まずは対処することが必要です。
そのまま放っておくと被害が広がります。
- 庭のぬかるみが広がってきます。
- 庭に足形が残ってデコボコします。
- 植物が育たなくなります。
地面に傾斜を作って、水の通り道を作り、側溝に向けて水を流す方法です。
水は高いところから低いところへ流れますから、その特性を使った対処法ですね。
この方法は、庭が出来た後からでも出来るのが特徴です。
表面排水をやってみたけれど効果がなかった。
そんな場合は、少し大がかりな工事になりますが「暗渠排水」と呼ぶ方法を検討することになります。
この方法は、地面に溝を堀り、そこに水はけの良い砂利や砂を敷きます。
その上に土をかぶせ、水はけの悪かった庭の一部を「水はけの良い」部分にする方法です。
水はけが良くなった部分へ、水はけが悪くて溜まっている水が集まりますから、後は、集まった水を側溝へ向けて流していきます。
土質そのものが粘土層で、水はけが改善出来ない場合は「暗渠パイプ」と呼ばれる、硬質プラスチックなどで出来た、表面に小さな穴がたくさん空いたパイプを地中に埋める方法もあります。
4: 排水工事について

排水工事は経験が必要です。
水はけが原因で起こる問題を知っていないといけませんし、改善するポイントを知っている必要もあります。
土地の状態や土質、傾斜なども考慮する必要があるでしょう。
排水工事は、外構工事の中でも極めて「地味」な部類に入りますが、実は快適な暮らしを送るためには、もっとも重要な工事だと言えます。
実際に土地の状態を見極めて、最適なプランを立ててくれる業者さんを選ぶことが大切です。
側溝や庭が作れるからといって、敷地の中の排水工事が得意とは限りません。
必ず過去の「排水」に関する実績を聞いてみてください。
5: まとめ
水はけの悪さを放っておくと、お話しましたように、家全体に影響してきます。
また、家よりも先に、庭の見た目にも影響します。
これから新築を考えておられるなら、外構工事で「排水」はどうなっているのかを確認してください。
住み始めてからわかった方は、できるだけ早めに対処を行うことが必要です。
そして、排水は土の種類によって最適な方法がありますから、排水工事に強い業者さんを選ぶようにしましょう。
例えば、私のところも行っていますが「擁壁(ようへき)工事」を得意としている業者さんなら、地面の排水に関してプロと言えるでしょう。
大切なので、もう一度申し上げます。
「水はけ」は、大切な家の寿命に影響します。
そして、朝一番に目にする庭の景観にも影響します。
扉や塀のように「派手さ」は無い外構工事ですが、快適な住まいには重要な工事です。
これから長い間住むところですから、信頼できる業者さんを選んでくださいね。
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